3学年 2学期 実力テスト
1位 跡部景吾
2位
え!?あんなに勉強したのに、2番!?
あたしは足の力が抜けてその場にぺたんと座り込んでしまった。
そこへ、奴がやってきた…。
あたしの耳元で、そりゃもう嫌味ったらしくささやく。
「って事で、今日から2週間俺様の奴隷決定な。」
最悪ーーーーーッ!!!
只今シンデレラ?
それは先月の期末テストの結果が張り出された時……
「っあんた、また2番だったねー♪」
「う、うるさーい!」
「それにしても跡部様は凄いわ。テニスは上手いし、勉強できるし、金持ちだし、何よりかっこいいしーvv」
まぁ、跡部は何でもできて凄くって、あたしなんか全然釣り合わないくらいだけど…ってあたし何考えてんの!?
「何が跡部様よ!には、岳人って言う素敵な彼氏さんがいるじゃない。
あんな俺様野郎のどこがいいんだか。」
「あーん?何か言ったか?」
げ、この声は…
「跡部・・・」
どっから出てきたのよ。
「はっ、はまた2番か」
「なっ!!」
「次、頑張れよ。まぁ、また2番だろうけどな。」
「あんたが言うと嫌味に聞こえるのよっ!!」
「、聞こえるんじゃなくて今のは嫌味なの。」
もぅ、駄目!次こそ跡部をぎゃふんと言わせてやるわ!!
「跡部!!勝負よ!!」
「は?」
「2学期初めの実力テストで、どっちが順位高いか。あたしが勝ったら二度とあたしを馬鹿にしないで頂戴!」
「いいぜ?俺が勝ったらお前2週間俺の奴隷な。」
「……いいわよ」
奴隷なんかごめんだね!絶対に勝ってやるんだから!
「どうせ跡部様が勝つにきまってんでしょー」
「っ!!!!!」
それから1ヶ月後。
たった今張り出された紙を前に、あたしは絶句しているって訳。
だって…俺様野郎の奴隷なんかありえない!
あたしの身が持たないわ!!
「さっそくだがお前、2週間男子テニス部のマネージャーな。」
「は!?」
男子テニス部?
男子テニス部ってあの 変人 個性豊かな方々が沢山いる、あの男子テニス部ですか!?
「あの、跡部?」
「何だ?」
「それはー…あたしに死ねと?」
「は?」
「いや、何でもない。」
だめだ、絶対あたし生きていられない!
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2005.9.1 壬弥楜