クリスマスの為のイルミネーション。
浮かれて、楽しげな人達。
街の雰囲気は妙に明るい。

12月24日。
今日はクリスマスイブであり、俺の誕生日。




STILL




人通りの多い街中で、俺は彼女を待っていた。 いつも待ち合わせ時間前にくるあいつが、今日は時間になっても来ない。 少し心配になって辺りを見回した。 すると突然背後から「わッ!」と大きな声がしたと同時に、急に抱きつかれた。

!?」

驚いて振りかえると、そこには今まで待ってた俺の彼女。

がいた。

 「ね、びっくりした?」

が嬉しそうに笑いながら首をかしげた。。

「リョーマもまだまだだね!」


………にゃろう。
まぁ、そんなとこも可愛いんだけど。 これで俺がおとなしく引き下がると思ってないよね。 倍返しだよ。
俺はにでを向け、少し早足で歩いた。

「あ、ちょ、、リョーマ!?」

後ろから慌てて俺の名前を呼ぶの声がする。

「ねぇ、怒っちゃったの!?」

が小走りで俺の隣にかけよってきた。

「あ、あのね、言い訳がましいかもしれないけど、来る途中マフラー風にとんでっちゃって… 途中まで追いかけたんだけど、川の中に入っちゃって、あの…」

オロオロしながら俺の顔を上目遣いでチラッとみる。
しかも涙目。それって反則でしょ……

ピタッと足を止めて、の方を向く。

「リョー、マ?」
「何?」
「…怒ってる?」
「………。」
「あ、あの、ごめ…んっ」

の腕を引っ張って、強引に唇を奪う。

「リョっ、リョーマッ!?」

顔を真っ赤にして俺を見る、 可愛いじゃん。
そんなを抱きしめて、耳元でささやく。

「ね、びっくりした?」
「リョーマ、怒ってないの?」

 俺の腕の中でが不思議そうに一言。

も まだまだだね。」

そう言った瞬間、は俺の腕をすり抜け、「騙したわねっ!?」と叫んだ。

「誰も怒ってる何て言ってないけど。」
「そう言うことじゃなくて!」
「今みたいにキスできるように…隙 狙ってただけ。」
「な…////」

俺の一言でそんなに赤くなっちゃうんだ。 真っ赤になったの後ろにまわって、首にネックレスをつけてやる。

「リョーマ…これ…。」
「メリークリスマス」
「え、あ、ありがと…」

そう言ったの頬はまだほいんのり赤かった。本当に嬉しそうににっこり笑うにつられて、俺も優しく笑う。

「あ、そうだ!」

思い出したように、自分の鞄から綺麗にラッピングされた袋を取り出す。

「はい、リョーマ。お誕生日おめでとう」
「ありがと」

俺の言葉を聞いたが更に笑顔になった。

「これ 誕生日プレゼント?」
「ん、そーだよ」

ふーん、いいこと思いついた。

「じゃぁ、クリスマスプレゼントとか ないの?」

俺の一言にが目を見開く。

「誕生日のことしか考えてなかった!!ねぇ、どーし…」

慌てて叫ぶの言葉を遮って、そっと口づけをする。

「ご馳走様。」
「え?」
「素敵なクリスマスプレゼント どうもね。」









世界は綺麗な銀世界。街には綺麗に灯るイルミネーション。
俺の隣には頬をほんのり赤く染めた、大切な……


 好きだよ」
「…そんなの知ってるよ///」









------ アトガキ -----------------

これを書くのには苦労しました。
学プリ買いたい-、WRB書かな、リョマのBIRTHDAYケーキ作らな!
あぁ、リョマ夢書かなきゃ!…みたいに切羽つまってましたからね。
まぁ、なにはともあれ「似非リョマ夢」とりあえず完成。
お誕生日おめでとうッ


2005.12.24    壬弥楜